荒れ放題、人の手入れができていない(木が増えすぎると地面に日光が届かず、山がやせていく)山林の間伐を促して山林の保全を行い、地の資源を地で利用し、地のマネーが循環する、という木質バイオマスについて、昨年、町というか町を越えた地域で取り組んでいるところを視察させて頂いたので、思い出して、めっちゃ簡単な絵を描いてみた。
この簡易サイクルに順番と単語をつけてみた。
水色の矢印は材料を製造するための工程である。
この簡易サイクルを絵でなく、各順番に沿って簡単な実施事項にして書いてみた。
ここで、青字がこのフローでのアウトプットとしての収入にあたる部分である。このシステムで発生する熱を利用した施設の利用代金、もしくは売電した売電益が収入である。その他、この施設の見学を受け入れる、観光など、収入の方法は考えられるが、この絵ではここまでである。アウトプット施設をどのくらいの人が利用するのかも試算する必要があるであろう(当然だけど)。
それ意外はコストである。1)人件費、2)運営費、3)運搬費、4)設備建設費、5)装置費、6)メンテナンス費、7)部品交換費、8)処分費、その他、装置の稼動率、伐採量の想定、木材を乾燥させるための時間(半年くらい。水分が多い木材は燃焼しにくく、水分が多いと木材燃料自体の乾燥にエネルギーが使用され、取り出せるエネルギーの量が減る)、売電事業をするにはそのための手続きの時間、装置が安定稼動するための時間など、恐らくこれ意外にも費用は発生するであろう。あくまでイメージであり、既存の施設を利用したり、運搬距離を短くする(設備を隣接する等)方法でコストを下げる手法はアイデア次第であるであろう。
ちなみに破砕機、ボイラーなどの装置はバイオマス先進国である北欧製の物がよく使われるようである。億単位の資金が必要になる。この資金調達もアイデアと努力次第であろう。高額の資金となるため何年後に回収できるかという緻密な計画が必要だ。
福島県では、森林にはまだ放射性物質があるところがある、もちろん低いところも、他県とほぼ変わらないところもあるであろう(林野庁が調べているかな、詳しくないので曖昧なことは言えないが)。放射性物質が多くある森林を扱う時はこのフローの工程で放射性物質の管理と住民の合意が必要になる。正確なデータを示していくことが必要である。
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