ソーラーシェアリングは、県内では主に、えこえね南相馬さんなどが取り組んでいる、太陽光パネルをある一定の隙間を空けて並べて、太陽光パネルの下で作物をつくるという仕組み。CHO技術研究所の長島先生が提唱した。発電した電気を売って農家の副収入にして、もうからないという日本の農業を変えたいという、あくまで農業を生かす取組みである。
光飽和点というものがあり、作物も光が当たりすぎてもよくないようで、作物によって最適な日射量があるらしい。また、太陽が当たる位置も1日のうちで変化していくので、同じ部分が日陰になり続けることはない(ようにパネルを置く位置を計算する必要がある)。太陽光パネル自体も細長いかたちで、より作物に日光が当たりやすい形状のものも市場に出ている。
福島市の花見山からも、山から見下ろした近くにソーラーシェアリングぽい建設物があった(写真中央)。自宅のお庭のようである。
県内でも個人の方で、農地のままで一部転用(基礎部分のみの転用)で取り組まれている方がいる。うまくひろがるとよいなと思う。うまくというのは、建設は基本、単管パイプであるため、一般のメガソーラーでよくあるような、コンクリート基礎とは異なり、パネルの振動(ハンダ付けがはがれるなどのトラブルが懸念される)などでパネルメーカーの保障が受けられない、などもあるそうである。私が見学させていただいたところでは、単管パイプ基礎とはいえ、1m地下の部分にコンクリートで固めた基礎が埋められているそうである。
パネルも高価な物なので、風圧、振動、引き抜き強度、パイプの腐食などを含めた、総合的な耐久性、構造計算、シミュレーションを行い、売電(事業を)する場合は丁寧にキャッシュフローを計算し、よく吟味した上で取り組むことが必要になると思われる。
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