2014年10月18日土曜日

先輩のお家

太陽光発電とバイオマスエネルギーを活用した、偉大なる先輩のお家@西会津町。
電力会社の電気を使用していない。
太陽光発電200Wのパネル3枚で発電した電気をバッテリーにため、LEDの照明(消費電力数W程度)を夜の読書とPC、電話充電に使う(ただし家は圏外)。入浴は手作りのドラム缶風呂。木質バイオマス熱利用である。暖を取るのは手作りのロケットストーブ。






奥只見ダム(番外編)

 檜枝岐村から奥只見ダムまで行きました。折角ここまで来たのだからと軽い気持ちで行ったら結構遠くて勇気の要る道でした。てっきり県内かと思ったら新潟県だった(なので番外編)。何が凄いって、ダムもさることながら樹海ラインとシルバーライン。
樹海ライン

シルバーライン
 樹海ラインは沢水が湖に流れているし、シルバーラインはごつごつした岩がむき出しの上から水滴が落ちて来るわで、かつどちらも結構な距離だしで、ペーパー歴約11年だったの私にはチャレンジングなコースでした。

 さて話を戻して。シルバーラインを抜けると、立派な送電線が目に入ります。
そしてダム。
丘の上には奥只見電力館。結構詳しい解説や建設当時の資料、当時の画像、水力発電の仕組みなどを紹介するビデオが見られました。
 この奥只見を開発するのにダイナマイト60t(1万本)を使ったとかで、敷地内には電源神社もあり当時の人々の血と涙と汗の苦労を思わずにはいられない場所でした(そう思えば、ケータイが圏外だろうが写真の取り過ぎで電池なくなろうが、車の運転程度でうだうだ言っていられないのだが)。
 戦後の復興に向けた電力需要と県や電力会社の利権争い等々、色々な思いが巡る場所です。そして、ここは無人で制御は下記の集中管理所で遠隔操作をしているようです(休日だったからか、展示館に係の人はいました)。

◆奥只見発電所◆
有効落差:170m
最大出力(4台合計):56万kW(12万kW×3台、20万kW×1台)
発生電圧:15,400V、送電電圧:275,000V
事業主体:電源開発(J Power)
送電先:東京電力と東北電力
運転制御:川越市の「東地域制御所」にて一括集中
◆ダム◆
型式:直線重力式コンクリートダム
高さ:157m(重力式としては高さ日本一)
長さ:480m、体積163万m3(東京ドームの約1.3倍)
総貯水量:6億t(人造池として日本最大級、小河内、黒部ダムの約3倍)
有効貯水量:4億6千万t
利用水深:60m(4号は25m)

労務人員:延べ約600万人
発電開始:昭和35年12月(4号機平成15年6月)

檜枝岐村の水力発電

 檜枝岐村のメインストリートをドライブしていたら、かわいらしい規模の水力発電所(小水力発電)に出会いました。60kWで、看板によると発電開始は大正11年。92年前!
 本当かどうかは分かりませんが、稼動していないらしいという噂を聞きました。
考えられる理由その1はゴミ取りの手間。小水力発電はゴミとの戦いです(のようです)。もちろん網は設けるでしょうし、除塵機などもありますが、コストはさらに高くなるでしょう。その2は系統の問題。東北電力の連系制約マッピング(福島支店)によると檜枝岐は高圧連系ができないエリアのようです。小水力は再エネの中でも比較的安定したエネルギーと言われていて設備利用率も60〜70%くらいと高いので、なんとかこういうエネルギーを活用してもらいたいと思うのですが。

2014年9月15日月曜日

会津電力、アイパワーアセットさんの雪国仕様の太陽光発電所

 先月の話になるが、現地見学をさせていただいた。
先ずは雄国のメガソーラー発電所。市民交流型の補助を受けているということで、交流施設も併設されるようで同時に工事されていた。
架台の高さは2.5m、確か角度は30°。見晴らしは良い。問題は冬にどうやって現地まで辿り着くか、ということらしい。他社にメンテナンスは依頼されているということであるが、なかなかチャレンジングである。遠隔モニターで越冬?



 続いて、岩月の300kWの発電所。こちらは市民ファンドを取り入れて、市民交流型に取り組む発電所。架台の高さ同じ。雑草も気にならない!とはいえ、つる性の植物はさすがにNGだそうである。


滝根小ウインドファームに遭遇した

別目的で運転していたら滝根小ウインドファームに遭遇した。この時点で自分まだまだ甘いな、と思うところである。田村市といえばウインドファームがある、見に行かねば、くらいにならないと。
事業主体は株式会社ユーラスエナジージャパン2MW×23基の発電設備出力46MW、デンマークのヴェスタス社の発電機だそうである。川内村→大熊町→富岡町を経由して東京電力株式会社へ売電されているようである。日本では7番目のウインドファーム。2番目は郡山市の布引高原。

山の上に風車が見える。そして風車があることを醸し出すユニークな送電線。ちなみに、余談であるが、万太郎山というらしい。昔、万太郎と名付けたパンダウサギを飼っていたことを思い出した。千太郎も飼っていたがそちらは野うさぎみたいな色だった。ウサギは人にあまりなつかないところが良い。
あぶくま洞の街灯。おしゃれなデザインである。あぶくま洞でもなく、星の村天文台が目的だったのだが、数年、数十年?ぶりに行って、大野台長さんもいらっしゃらなかった。余談が続いた。

山を登ると大きな風車が間近で見られた。一般人も入れるように開放されているのはありがたい。風を切る音もさすがに迫力ある感じで聞こえる。鈴虫?コオロギ?も鳴いていた。
もちろん、注意書きはある。
周辺にはブナの天然記念物があった。



2014年9月3日水曜日

あたみまち市民共同発電所がつくられます!


NPO 法人自然エネルギー市民共同発電さん主体、福島農民連さん協力で、
熱海町に200kWの太陽光発電所がつくられます。
このことについて、元立命館大学教授の和田武先生、農民連事務局長根本氏、
自然エネルギー市民共同発電中村氏の講演会と説明会が以下の日程で開催されます。
あわせて、市民参加形ということで、ファンドの募集の説明会もあります。
ご興味のある方はぜひご参加ください。参加費無料です。

◇日時 : 9月21日(日) 13時30分~16時30分 
◇場所 : 郡山市労働福祉会館


お問い合わせは、
NPO自然エネルギー市民共同発電/自然エネルギー市民の会さんまでお願いします。
TEL 06-6910-6301 FAX 06-6910-6302 
Email : wind@parep.org
URL : http://www.parep.org/

写真は、すでに自然エネルギー市民共同発電さんと農民蓮さんが協力してつくられた
りょうぜん市民共同発電所(伊達市)を見学させて頂いた時のものです。



2014年8月4日月曜日

産総研 再生可能エネルギー研究所 一般公開に行ってきました

 産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所の一般公開に行ってきました。
今日は福島市は37℃、郡山市も暑かった...。郡山産総研はとてもキレイ!さすが新築☆


 太陽光パネル製造ライン的なものも見られました。そこは撮影禁止。でも、まだまだ装置が入りそう、かつまだ稼動していない様子。まだ3ヶ月だしね。。スクリーン印刷のラインもあり、会社員時代を思い出し、とても懐かしい感じがした。

 地熱や地中熱の説明を受けた後、水素キャリアの話も聞きました。なるほど水素は他の化合物にして保管するのね、と素人レベルの納得。というか水素も郡山で研究されているのは知らなかったです。しかし、個人的な感想では水素は実用化という面では未知だなぁ。でも、今後増えて行くのかな。
 そして、野外見学!風車が回っていて良かった。夏はあまり風がないらしくマイナスになることもあるとか。
 太陽光パネルも種類が沢山あった。このパターンは福島空港でも見られるやつだが...。データ的には、どうなのでしょうか...?

パネルの違いといえば、集光式のものがあった。
下の写真の風車左となりのもの。
なんと最後は工作つき!大人のみ参加者も作っていました。

 
研究所が身近にあるとわくわくします。自分が子供の頃なかったのでなおさら有り難い感じがします。子供のときの体験は人生に大きい影響を及ぼすものだと思うので貴重です。
沢山、研究成果を上げて、福島のイメージも良くしていただきたいです☆






2014年5月10日土曜日

住宅用太陽光発電をつけました

自宅に太陽光発電を設置しました。2日で工事は終了しました。瓦を交換する施工方法で、屋根に穴を空けたりすることはありませんでした。


5月は1年で1番発電量が多くなるので、この時期につけられてよかったです。4.2kW。
福島県の補助金はkWあたり3.5万円です。結構がんばっています。国の補助金はなくなったのに。
住宅用(10kW未満)は余剰電力はkWあたり37円で電力会社が買い取ってくれます。うちの場合は家族が多く消費電力も多いので、買い取りには期待していないのだけど。電力会社から買う電気を減らしてCO2を少しでも減らせれば。あとは停電時に非常用としてケータイの充電とかはできそうだし。

南相馬小高のソーラーシェアリングなど

GW中、前職の後輩が福島を見て勉強したいといっていて、本当に来たので、南相馬を案内した。小高に福島実証モデル事業で建設されたソーラーシェアリングに遭遇したので写真を撮らせていただいた。

ソーラーシェアリングは、県内では主に、えこえね南相馬さんなどが取り組んでいる、太陽光パネルをある一定の隙間を空けて並べて、太陽光パネルの下で作物をつくるという仕組み。CHO技術研究所の長島先生が提唱した。発電した電気を売って農家の副収入にして、もうからないという日本の農業を変えたいという、あくまで農業を生かす取組みである。
光飽和点というものがあり、作物も光が当たりすぎてもよくないようで、作物によって最適な日射量があるらしい。また、太陽が当たる位置も1日のうちで変化していくので、同じ部分が日陰になり続けることはない(ようにパネルを置く位置を計算する必要がある)。太陽光パネル自体も細長いかたちで、より作物に日光が当たりやすい形状のものも市場に出ている。

福島市の花見山からも、山から見下ろした近くにソーラーシェアリングぽい建設物があった(写真中央)。自宅のお庭のようである。


県内でも個人の方で、農地のままで一部転用(基礎部分のみの転用)で取り組まれている方がいる。うまくひろがるとよいなと思う。うまくというのは、建設は基本、単管パイプであるため、一般のメガソーラーでよくあるような、コンクリート基礎とは異なり、パネルの振動(ハンダ付けがはがれるなどのトラブルが懸念される)などでパネルメーカーの保障が受けられない、などもあるそうである。私が見学させていただいたところでは、単管パイプ基礎とはいえ、1m地下の部分にコンクリートで固めた基礎が埋められているそうである。
パネルも高価な物なので、風圧、振動、引き抜き強度、パイプの腐食などを含めた、総合的な耐久性、構造計算、シミュレーションを行い、売電(事業を)する場合は丁寧にキャッシュフローを計算し、よく吟味した上で取り組むことが必要になると思われる。


2014年3月16日日曜日

JR福島駅西口(新幹線乗り場近く)の再生可能エネルギー情報館

JR福島駅の西口に、いつの間にかできていたJR東日本さん協力の福島県再生可能エネルギー情報館に行きました。

扇風機から風車の模型へ。エネルギーを送る。。LEDが光ります。太陽光パネルバージョンもありました。

 自転車をこぐと、電流計がふれる?さすがに大人が一人でこいでたら怪しいので(大人がじっくり見ていること自体怪し気いので)やりませんでしたが、ハンドルの間の計器の単位はAでした。ライトが光るとかじゃないのか。。ライト光るのかな。。?
県内の発電所の模型と新幹線、鉄道の模型が走ります。ここにある施設の選定基準がよく分からないけど、浜中会津の再生可能エネルギーの特徴が分かります。

JR利用されている方はぜひ新幹線乗り場の窓口の方に声を掛けて、再エネ館見たいんですけど、と言ってみてください。もちろん新幹線利用の方は是非待ち時間利用に!

ふくしまデスティネーションキャンペーンのウォールアートが奇麗でした。写真は近くで見たら顔写真でした。よくテレビに出る方の違う写真を2つ見つけました。


まちづくりぜぇねさんの太陽光パネル

NPO法人まちづくりぜぇねさんの蓬莱にあるショッピングセンター屋根に設置された太陽光パネルを見に行きました。
見えにくかったけども、何となく角度のついたパネルが!初めて蓬莱に行きました。
福島大学の近くにも設置されているようです。前に通ったけど写真とれず。

2014年1月13日月曜日

木質チップ利用のバイオマスについて考えてみた

荒れ放題、人の手入れができていない(木が増えすぎると地面に日光が届かず、山がやせていく)山林の間伐を促して山林の保全を行い、地の資源を地で利用し、地のマネーが循環する、という木質バイオマスについて、昨年、町というか町を越えた地域で取り組んでいるところを視察させて頂いたので、思い出して、めっちゃ簡単な絵を描いてみた。


この簡易サイクルに順番と単語をつけてみた。

水色の矢印は材料を製造するための工程である。


この簡易サイクルを絵でなく、各順番に沿って簡単な実施事項にして書いてみた。

ここで、青字がこのフローでのアウトプットとしての収入にあたる部分である。このシステムで発生する熱を利用した施設の利用代金、もしくは売電した売電益が収入である。その他、この施設の見学を受け入れる、観光など、収入の方法は考えられるが、この絵ではここまでである。アウトプット施設をどのくらいの人が利用するのかも試算する必要があるであろう(当然だけど)。
それ意外はコストである。1)人件費、2)運営費、3)運搬費、4)設備建設費、5)装置費、6)メンテナンス費、7)部品交換費、8)処分費、その他、装置の稼動率、伐採量の想定、木材を乾燥させるための時間(半年くらい。水分が多い木材は燃焼しにくく、水分が多いと木材燃料自体の乾燥にエネルギーが使用され、取り出せるエネルギーの量が減る)、売電事業をするにはそのための手続きの時間、装置が安定稼動するための時間など、恐らくこれ意外にも費用は発生するであろう。あくまでイメージであり、既存の施設を利用したり、運搬距離を短くする(設備を隣接する等)方法でコストを下げる手法はアイデア次第であるであろう。
ちなみに破砕機、ボイラーなどの装置はバイオマス先進国である北欧製の物がよく使われるようである。億単位の資金が必要になる。この資金調達もアイデアと努力次第であろう。高額の資金となるため何年後に回収できるかという緻密な計画が必要だ。

福島県では、森林にはまだ放射性物質があるところがある、もちろん低いところも、他県とほぼ変わらないところもあるであろう(林野庁が調べているかな、詳しくないので曖昧なことは言えないが)。放射性物質が多くある森林を扱う時はこのフローの工程で放射性物質の管理と住民の合意が必要になる。正確なデータを示していくことが必要である。



2014年1月12日日曜日

AIST産総研 福島再生可能エネルギー研究所 4月開設に向けて建設中

産総研の再生可能エネルギー研究所が郡山市の西部第二工業団地内に建設されます。今日の福島民友新聞によると、県内大学の学生も受け入れ、共同研究を計画しているとか、これはとても有り難い話。教育は重要です。新しい技術やベンチャー企業が沢山できると良いです。また産総研は被災地の企業を対象に、事業化支援も行っているようで、県内にできるとより活性化しそうです。近くにあるとコラボしやすいし、特に県内企業には積極的に活用して頂きたいものです。



福島大学の講座で、風車が設置されている、と聞いたような気がしたので、見に行きましたが、見つからず。たぶん聞き間違か何かで、どうやらまだ風況調査中のようです。

風況観測中!?

話はそれますが、近くには待池公園があり、カモと釣り人がいました。